虚無から美へ

ロラン・バルトとミシェル・フーコーに影響を与えた詩人、ステファヌ・マラルメ。井筒俊彦氏の『意識と本質』において彼を描写する文章が分かりやすかったので、記録。 言語的意識の極北。凍てつく冷気の中で、コトバは空しい戦慄となって沈黙のうちに沈もう…

存在という虚像について

動物は、人間のように色を見えていない。犬は、紫と黄色は目に映るが、赤をグレーにしか見えない。猫も、青と黄色と緑しか見えないと言われている。つまり、実際、物に「色」という属性なんて存在せずに、光の反射が網膜に映った時に起きる現象でしかない。…

深海に沈む無響、その向こうへ。

響木ゆうという人格。私にとっては、救済の意味が大きかった。本職で5年間がむしゃらに働き、経験してみたいことはほぼ経験し、手にしてみたいものもほぼ手に入れた。しかし、この頃カレンダーを見ると、未来の日付がどうしようもなく遠く見える。2月24日の…